たいした経験もないのに会社で「戦略事業」をまかされてしまった私にとって、まさに救世主のような本でした。
本当に面白いし、わかりやすかった。
表紙は可愛らしいOLさんの絵ですが、マンガじゃないですよ。小説のようなマーケティングの本です。
戦略って何?マーケティングって何?という人へ
戦略を考えるということはどういうことなのか。
マーケティングって、なにをすればいいのか。
ド素人でもわかりやすく解説してあります。
これが普通のビジネス書だったら、途中で挫折してしまうかも、ですが、物語形式なので、すいすい読めてしまいます。
もちろん、この通りにやって、何でも思い通りにいくとは思っていません。
ただ、「この通りに」考えてみる、そこからスタートするのもいいかなと思い、まずは自分の会社の「軸」を考えてみました。
- 誰をターゲットにしているのか?
- 売りは何なのか?(親しみやすさ?高級感?)
- うちの”強み”はなにか?
こうやって”具体的に”考えていくと、ただやみくもに「どうすれば売れるのか」というよりも具体的な案が出てきます。
この本は、私に考え方の指標を与えてくれました。
モノを売る、ということは戦略を立て、実行し、分析し、修正する。それの繰り返しなのだと思います。
まあそれはどんな仕事でも同じでしょうかね。
出来ない理由を探さない
そして一番大事なこと。
出来ない理由から入らないこと!
これ、意外と気づかない点ですよ。
人は誰しも、いいわけしたくなる生き物だし、出来ない理由を探したいんです。みなさん、覚えがあるのではないでしょうか。
私もそうです。愚痴をこぼして、いいわけばっかりして、出来ない理由探しをしていた時期があります。
でもそれでは何も解決しない。
特にベテランほど、過去の成功例にとらわれて、新しい視点を失いがちだと思います。
皆自分の持っている”常識”にとらわれて、無意識のうちに出来ない理由を探している。
それを取り払うだけでも、先に進める。そんな気がします。
「モノを売る」というのは、それが形のあるものでもないものでも基本は同じ。自分の強みとお客様を知ることです。
マーケティングのみならず、営業職で”煮詰まっている方”におすすめの1冊です。
表紙がかわいい女の子だからといって、中身は本物ですよ。