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1日中本を読んでいたい
エッセイ PR

夢は自分の手でつかみ取るもの。「假屋崎流夢のかなえかた」

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華道家の假屋崎省吾さんの著書です。

最近は、楽しく稼ごう♪みたいな風潮がありますよね。

もちろん、好きなことを仕事にして楽しく稼げればそれが一番いいわけです。

でも、楽しく稼ぐのと楽して稼ぐのとは違う。

楽しく稼ぐ裏には、それなりの努力が必要だってことがわかってない人が多いです。

この本はそんな風潮にちょっと釘を指すというか、もっと地に足つけてしっかり生きないとダメよ、って言われているような気がします。

自分に投資することの大切さ

假屋崎さんは、いったん就職するものの、拘束時間の長さに耐えかねて3ヶ月で辞めてしまいます。

そしてフリーター生活に入るのですが、このお金のない時代に、1回50〜100万円もかかるお花の個展を1年に3回も開きます。

お父様が亡くなったことで入った保険金をお母様が出してくれたそうです。

でも、ここで勝負したからこそ、今の假屋崎さんがあるんですよね。

実際、個展を開いたおかげでイベントやウィンドウディスプレーの仕事が入るようになり、遅咲きではありますが、華道家として一本立ちできるようになったのです。

人間、「ここ!」っていうタイミングを見逃さないことが大事なんです。生き金を使うことは「投資」になります。消費じゃないし、浪費じゃない。

すごい勝負だと思いますが、そのタイミングを見逃さなかったからこそ、好きな道で生きていくことが出来るようになったんだと思うと、その「ここ!」を見極める力こそが人生を決定づけるのではないかと思います。

副題にある「ここが大事を見逃さない」ってのはそういう意味だったんですね。

夢を持って行動することの大切さ

結局は行動なんだよなあって思います。

假屋崎さんはおうちが大好きで、アンティーク家具も好きだった。お金持ちになりたいとは思わないけれど、家が欲しかった。

そこでやったことは「お屋敷めぐり」。近所の豪邸では飽き足らず、田園調布や成城などのお屋敷街をめぐり、自分の理想の家のイメージを膨らませていきました。

そうすると、実際に欲しいものが目の前に出てきた時に、「これだ!」ってわかるそうですよ。

一生懸命仕事をして、いつか欲しいものが手に入ると信じて行動している、そのいつかが突然やってくる。

だから、途中で諦めてはいけない。情熱を持って行動し、決して諦めない。

でも普通は「これが欲しいなあ」って思ってるだけで行動しないんですよね。何でもいいから行動しないと、人生は動き出さないのに。

私が思うに、9割の人は思うことを行動に移さないと思います。だから、夢が叶わないんです。

夢を叶えたかったら行動する以外に道はないんだなと改めて思いました。

情熱なんだよ、やっぱり

毎日仕事は楽しいですか。私は楽しいです。好きなことを仕事にしているから。

でも、まだ思ったような成果が出せていません。これは努力の量が足りないか、努力の方向を間違えているかのどちらかです。

この本を読んでから、なんか成果が出ないなあと思ったら、

  • 本当にやりきったと思えるほどの行動をしているか
  • 情熱を注いで本気で頑張っているか

って自分に聞くようにしています。

假屋崎さんはすごい人だなあと思います。特別じゃない、でもすごい人。

自分が好きなことをとことん突き詰めて、仕事に本当に情熱を注いでる。だから結果が出るんだろうなと思います。

だって、個展を開くお金すらためられていなかった人が、今は億を超える豪邸を建てて住んでいるのですから。

夢を持って自分の力を信じて努力するってやっぱり大事なことなんだなと思いました。

でも、そんな努力を見せない、がむしゃらにやっているようには見えない物腰が素敵。言葉も柔らかくて、厳しいことを言ってはいるけど、至極当然だよねと思えます。

夢が見つからないとか、毎日が楽しくないと思っているなら、この本を読んで、夢を持つことの大切さを知って欲しいと思います。