角川文庫のビギナーズクラシックは超おもしろい&わかりやすいから、古典が苦手な人ほど読んで!と常々おすすめしているのですが、何から読めばいいか?と聞かれたら迷わずこの「竹取物語」をおすすめします。
「かぐや姫」の話を知らない日本人は少ないと思うのですが、どんな話?と聞かれると、けっこう曖昧ではありませんか?
竹から生まれたお姫様が、たくさんの貴族に求婚されて、ついには帝にも求婚されるのですが、全部断って最後は月に帰ってしまう…というあらすじだと思っていたのですが、ラストが違った…。
「かぐや姫」の最後を知っている人は意外に少ないと思う。月に帰って終わり、だと思っている人が多いのでは。最後どうなるのかは、ぜひ作品を読み直していただきたいですが、余韻がある、作品の奥深さを感じさせるラストでした。
そもそも、なぜかぐや姫はたくさんの求婚を断ったのでしょう。子供の頃に読んだときは全く分かりませんでしたし、大人になってからも分かりませんでした。これを、「当時の結婚制度に対する批判ではないか」という解説を読んで、なるほど!と思ったわけです。
かぐや姫がなぜ月に帰らなければならないのか、そもそもどうして月の人間なのに地球にやってきたのかなど、小さい頃はあまり考えたことがありませんでしたが、解説ではそんなことにも言及されていたので、かぐや姫とは思いのほか奥の深い作品なんだなと思いましたよ。
子供向けのおとぎばなしではなく、文学作品としてしっかりと原文を読み込んでみるのも面白いですよ。
改めて、かぐや姫の世界を楽しんでみてください!
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