大人でも楽しめる絵本だから、是非読んでみて下さい。
家に1冊あったら、ストレス解消になるかも。そのくらい、面白い。
出来れば音読した方がいいです。お子さんがいるなら、実況中継さながらの真剣さで読んであげると、ウケること間違いなし。
関西弁て、けんかも柔らかくなっちゃうの。
この独特の世界観、絵のタッチが好き。
実はこの方、食べ物や素材を描かせたらとても面白いのだけど人物はあまりうまくないのね。
だからこういった”お弁当の具”なんかはもってこいな素材なんですよ。
そして、関西弁。
関西弁て、けんかをしてもどこかユーモラスというか、人を傷つけない言葉だと思う。
おかずたちが関西弁でけんかしたりするのが子どもには受けるようです。
全3話。
なぜかお菓子まで登場。
第1話はお弁当のおかずたちのマラソン大会。
それぞれの”具の特徴”を生かした走りが面白い。
お弁当といえば、おにぎりやウインナー、卵焼きといったところが定番だがそこに「これおかず?」というものまで紛れ込んできて、おかず同士の小競り合いも面白い。
さて、トップでゴールするのはいったいだれなのか・・・。
金魚を食べようとしたばっかりに。
2話目は『ネコ大災難』。
おなかをすかせたネコが金魚を食べようとしたことから始まる逃亡劇。
このネコは、第1話でも出て来るのです。
お弁当のおかず(魚)を狙ってマラソンに乱入するも、他のおかずたちにやられてしまうという、ある意味自業自得な目にあって退散します。
そのネコが金魚鉢の金魚を食べようとしたところ・・・
息子が保育園時代、一番好きだったお話。
ネコが必死で大きな金魚から逃げる様子が面白いのだそう。こちらもネコの必死さが出るように、と思って読みましたとも。
さて、無事に目的地にたどり着くのか。
最後は、マラソンに登場したおかずたちの遠足。
マラソンをがんばったご褒美に、特急に乗ってぽこぺこ山まで遠足です。
仲良く出発したと思ったら、電車の中でおかずたちの喧嘩が始まり・・・
ここでも「おかず?」といったキャラが登場。
さて、無事にたどり着けるのか。
なんといっても”絵”が最高ですね。
油絵タッチのおかずたちのリアルさと、話の軽さ、面白さとのミスマッチ感がおもしろいのです。
子どもに読むときには、”真剣に”読んで下さいね。
関西弁ができなくても。
おかずたちの必死さが伝わるように読むと、子どもが喜ぶこと間違いなしです。